国内FA権を行使したオリックス・山崎福也投手(31)が、セパ6球団による大争奪戦に発展している。今季自身初の2桁となる11勝を挙げた左腕のハートをつかむのは、果たしてどの球団になるのか。

 まずは交渉解禁初日の16日にヤクルトが真っ先に交渉に乗り出し、高津監督も出馬。翌17日にはDeNA、18日には巨人が阿部監督が直接出向いて熱意を伝えた。セ3球団に加えてソフトバンクと日本ハム、残留を目指すオリックスと計6球団が参戦。推定年俸6000万円で人的補償が発生しないCランクの左腕に、4年10億円以上の好条件まで飛び出している。

 そんな中、セ球団のフロントの1人は「関東出身で在京志向のある山崎福の争奪戦は、現状はヤクルトがリード。DeNAとほぼ同じ条件で一騎打ちの状態だったが、ここにきてヤクルトが条件を上げたと聞いた」と明かす。

 条件面では巨人がセ2球団を上回っている。しかし「巨人は近年、FAで来た投手の成功例が少ない。先発の数もある程度そろっていることから、本人は消極的。チームの実情も元巨人コーチの父親から聞いてよく分かっている」(同)と現時点では厳しいという。2020年から巨人で巡回打撃コーチを2年間務めた父・章弘さんとの縁で、何とか逆転を狙うしかなさそうだ。

 さらに前出の球団フロントは「ソフトバンクは巨人と同程度の好条件だが、本人にお金でライバル球団に行ったと思われたくないという強い意向がある」と説明。日本ハム、オリックス残留の線も「打撃が得意なこともあり、投手が打席に立つセ・リーグを希望している」ため、望みは薄そうだという。

 もちろん今後、条件がさらに上がる可能性は十分ある。何が飛び出すか分からないのがFA交渉。山崎福が最終的にどの球団を選ぶのか目が離せそうもない。