数多くのスター選手たちが若手時代を過ごしたジャイアンツ寮が、今年12月にジャイアンツ球場横の新寮へと移る。
22日にはドラフト1位右腕・西舘勇陽投手(21=中大)ら新人12人が新寮などを施設見学。西舘は「本当にすごい施設と感じて、自分も次こういう環境の中でできるのは本当にうれしいことだなと思っています」と来年1月の入寮を心待ちにした。
1991年の完成から32年間にわたって使用された旧寮には〝Gの遺産〟が存在した。それが新人の寮見学の際、必ず訪れる「松井部屋」だ。
畳の擦り切れた部屋は巨人、ヤンキースで活躍した松井秀喜氏(49)が寮生だった時代に素振りを繰り返した部屋。連日のはだしでの踏ん張りに畳が耐えきれなかったとされる。現在も寮生は就寝前などに、この部屋で素振りを行っている。
ところが新寮の「素振り部屋」はフローリングに畳状のマットが敷かれ、「松井部屋」の畳は運ばれず。球団関係者は「新築の寮にわざわざ擦り切れた畳を運ぶのも…ということになりました。畳は松井氏の博物館に寄贈されると聞いています」と説明した。
数多くの若手を発奮させてきた〝名物〟が消えることは残念だが、当の松井氏はさすがの大物ぶりを見せた。今月5日に東京・八王子市内で野球教室を行った松井氏は、「時代だね。私がいたのは30年前。しようがないですよねそれは」と淡々と受け止めると、「あれ(=畳の擦り切れは)私スパイク履いて1日だけでやったんです。1日でできる。スパイク履けば」と〝ゴジラジョーク〟で豪快に笑い飛ばした。
もちろん「松井部屋」はなくなっても日米を股にかけたレジェンドOBの遺伝子は、ヤングGたちに確実に受け継がれるはずだ。











