世界最大のプロレス団体、米「WWE」のシェイナ・ベイズラー(43)が、日本凱旋への思いを明かした。

 次回PLE「サバイバーシリーズ」(25日=日本時間26日、イリノイ州シカゴ)のPR会見出席のため、このたび日本を主戦場としていた2017年以来6年ぶりに来日。ビル・ロビンソンとジョシュ・バーネットを師に持ち、日本時代はUWFスネークピットジャパン(現CACCスネークピットジャパン)でトレーニングを積んでいた。

「日本は本当に特別な国なんです。ビル・ロビンソンがいたし、彼らの足跡をたどることが何よりも大事だと思っていました。スターダムでイヨ(スカイ=紫雷イオ)とタイトルマッチをした翌々日に、MMA(総合格闘技)の試合に出たのは〝ジョシュ・バーネット道〟の黒帯テストを受けている気分だったわ」と笑顔で振り返った。

 古巣のスターダムには「いつか自分の対戦相手になるかなっていう選手に関しては見てます」と熱視線を送る。「ジュリアには興味があるし、(林下)詩美はショッキングベイズラーという私の名前をつけた技を使ってますしね。私が教えている柔術とキャッチレスリングのクラスにも来たことがあって、あの動きを教えたんです」と2人の名前を挙げた。

スターダム参戦時のシェイナ・ベイズラー(2017年)
スターダム参戦時のシェイナ・ベイズラー(2017年)

 日本では10月からABEMAでWWEの配信がスタートしており、19年を最後に行われていない日本公演の復活を期待する声も高まっている。

「今自分にとって、点と点が線になる時期に来ていると思います。日本は自分をプロレスラーとして認めてくれた場所だし、完全体になって戻って来れるチャンスになっていると思う」と、WWEスーパースターとしての凱旋に意欲満々だ。

 今後の目標については「トップタイトルはいつか取りたいし、長期的な視野で見ると、自分のレスリングスタイルをレガシーとして残したいと思っています」。激動のWWE女子戦線を制すことができるか注目だ。