全日本プロレス、ノアで活躍した〝鉄人〟こと小橋建太(56)が18日、「X」(旧ツイッター)を更新。恩師の元京都府立福知山高柔道部顧問の高橋征夫さんが死去したことを明かした。82歳だった。

 前日に告別式に参列したとし「私には3人の父親がいます。実父、ジャイアント馬場さん、そして高橋征夫先生です。全員亡くなってしまいました」とつづった。

 高橋さんが、福知山市立桃映中・柔道部で活躍する小橋に目を留めたのが1981年のこと。「うちに来てほしい」と願ったが、当時の小橋は柔道強豪校だった福知山商業高(現福知山成美高)からスカウトを受けていた。

 ところが小橋は推薦を蹴り、猛勉強の末に府内での有数の進学校だった福知山高に合格。合格発表の日、小橋の姿を見つけた高橋さんは感激のあまり「よく受けてくれたな」と声をかけ、これが2人の出会いとなった。

 ただし、ここで誤算が生じる。当時の小橋はプロレスラーになることを目標としており、186センチあった身長を伸ばすためバスケットボール部やバレーボール部への入部を希望。そこで高橋さんは「見学だけ来い」と半ば強引に道場に連れ込み、何とか入部させることに成功した。

 高校卒業後も交流は続き、小橋が腎臓がんからの復活を果たした2007年12月2日のノア日本武道館大会も応援に駆けつけてくれた。最後に会ったのは昨年8月、小橋が墓参りのため福知山を訪れた際、電話もせずに高橋さんの家を訪れたときだったという。

「すごく喜んでくれました。まさか、それが最後になるなんて思ってなかった」

 小橋は「高橋先生に会えて良かった。先生、ありがとうございました」と哀悼の意を表した。