「アジアプロ野球チャンピオンシップ」(16日開幕、東京ドーム)で初陣に臨む侍ジャパン・井端弘和監督(48)が〝恩返し〟を胸に本番に向かう。

 初戦の台湾戦に向け、14日にはZOZOマリンで投手練習が行われ、先発予定の巨人・赤星らが調整。視察した井端監督は「打順はまだ決めていない。打順の話はやめましょう」とオーダーについて考えを巡らせている様子だった。

 優勝が使命となる新指揮官にとって、今回の対戦国に縁の深い人物がいる。18日に対戦する豪州のデービッド・ニルソン監督(53)だ。同監督は2000年に「ディンゴ」の登録名で中日でプレー。井端監督は「彼のおかげで試合に出られた。レフトを守っていて、代走と守備固めが必要だからと。(それまで)外野をやったことがなかったけど『できます』と言った」と当時の星野監督に直訴した。

中日時代のディンゴ監督(2000年)
中日時代のディンゴ監督(2000年)

 1997年ドラフト5位で亜大から中日入りしたが、98年の一軍出場はわずか18試合で99年は出場もかなわなかった。途中出場から結果を残し、00年に92試合に出場すると翌01年からレギュラーに定着して全140試合に出場した。

「あれ(代走、守備固め)がなければ3年目でクビになっていたかもしれない。ディンゴ監督は恩人ですよ」と今でも感謝を口にしている。

 元助っ人と23年ぶりの〝再会〟を果たし、今度は監督として相対する。もちろん、勝利で当時の恩を返すつもりだ。