「アジアプロ野球チャンピオンシップ」(16日開幕)に臨む侍ジャパンが、13日に宮崎キャンプを打ち上げた。井端監督は「チームが一つにまとまったことがよかった。あとは本番に向けて、ベストな状態に持っていけたらいい」と確かな手応えをつかんだ様子だった。
指揮官が胸を張るのもうなずける。井端ジャパンのまとまりのよさを物語っていたのが、この日の手締め。どこからともなく「キャプテン!」との声が上がった。ゆっくりと円陣の中央に歩み出たのは牧秀悟内野手(25=DeNA)。「井端監督の下、ここにいる全員で一体となって優勝しましょう」とあいさつして一本締めを行った。
当初、チームはキャプテン制を敷かない方針でスタートした。だが、WBC優勝など代表での実績が十分で、愛されるキャラクターも手伝って自然発生的に「牧主将」が定着。本人も「監督もキャプテンを置かないと言ってたんですが、みんなが言ってくれるんで頑張りたい」と快く引き受け、指揮官も「自然とそういうふうになったことは、非常によかった」と大歓迎で方針を転換した。
柔軟なスタイルを随所にみせ、背伸びをし過ぎない言動がチームの求心力を高めている。指揮官自身も監督業における収穫があった。「2試合やって試合は長いなっていうのを感じた。解説をやってる時よりもすごく長く感じた。疲れ度合いも全然違う。僕も体力をつけないといけないなって思いました」。意識せずとも気を張る激務。ベンチワークでは常時、頭をフル回転させる。宮崎での対外試合を通して監督業の重責と重労働を再認識し、本番前の貴重なデモンストレーションとなった。
初戦は16日の台湾戦。「ここからは相手との試合なんで。まずは最初に勝つことが前提」と力を込めた井端監督。順調に〝勝てる集団〟づくりを進めている。












