アジアプロ野球チャンピオンシップ(16日開幕)に臨む侍ジャパンは12日、広島との対外試合(宮崎)に6―3の逆転勝ちを収め、本番に弾みをつけた。メンバーにとっては最終調整の場となったこの試合、井端監督は打席数を多く与える意図で1番に佐藤輝(阪神)を起用。5打席に立って2三振と結果は振るわなかったが、指揮官は「実績ある選手だし、本番までにはなんとかしてくれるかなと思っている」と信頼は揺らがなかった。

 直前合流組の森下(阪神)が一発を放ち、打線が12安打を集めるなど活発で収穫は多かった。中でも、この日対戦した広島から招集されている2選手が元気だった。小園がチャンスを演出する3安打を放てば、坂倉も2安打2打点。試合後、広島・新井監督が「今日の侍のキャッチャーとショートはいい選手だね~。どこの選手?」と冗舌になるほどの活躍だった。

 井端監督も遊撃手と捕手という要を担う2人のパフォーマンスにえびす顔で、特にこの日5番に入った小園については「ああいう選手がいると打線を組みやすい」と重量級の打者の間に組み込む貴重な存在として起用イメージを膨らませた。

 小園は試合後「カープとの試合だったんで、相当気合を入れていった。侍の方にも、新井さんの方にも『アピールしたろ!』って思っていた。しっかりアピールできたかなと思います」と満足げだった。勝負強い打撃が光った坂倉は「(試合前に同僚から)『お前絶対やじったるからな!』と言われてたんですけど、カープ打てなくて静かにしてたんで良かったなと思います」と、ユーモアとカープ愛あふれるコメントから状態の良さがうかがえた。

 総仕上げとなったゲームで内容と結果が伴った新生ジャパン。宮崎強化合宿を経てチームの一体感は増している。