〝侍の宴会部長〟が本領発揮中だ。井端弘和監督(48)率いる新生「侍ジャパン」は16日に開幕する「アジアチャンピオンシップ」制覇に向けて宮崎で秋季キャンプを行っている。
若手中心のメンバー構成の中で、オーバーエージ(OA)枠で選出された田口麗斗投手(28=ヤクルト)が、グラウンド内外で存在感を放っている。チーム最年長の左腕は6日から宮崎で始まった代表キャンプで連日、投手陣を中心に積極的な食事会を主催。お互い初対面に近い選手が多い中で、チームの結束力強化に一役買っている。
宿舎で食事を取ることが多いという早川(楽天)は「田口さんは親睦を深める狙いで、声をかけてくださった。最年長という立ち位置を自覚されてのことだと思うんですが、もしも自分が同じ立場でもなかなかできることじゃない」と、その行動力に最敬礼。「そういう姿を見て、今井(西武)や僕たち中堅組が田口さんのバックアップをやっていけたらいいなと思っています」と、しっかり意図をくみ取っている。
第1クールの3日間、それぞれのスケジュールを調整し「田口会」を開催。所属球団の後輩・吉村貢司郎(25=ヤクルト)は「他の選手の方は日替わり参加ですが、僕は常に参加してます。直属の後輩というのもあると思うが、この機会にいろんな球団の方と僕をつなげていただいているんだろうなと。そういう意味でもすごくありがたい」と、かねて慕っている左腕の気配りに感謝する。
他球団の若手が気を使う役割を吉村が担う一方で、かわいい後輩の今後につながる人脈づくりをアシスト。そのギブ・アンド・テークの心遣いは田口らしい計らいだ。
今回の代表入りに、田口は「なじんでもらえるように僕からちゃんと歩み寄って、みんなの野球観を聞いて僕も勉強したい」と語っていたが、まさに有言実行。練習中は常に笑顔でナインに声をかけ、グラウンド外でもチーム結束のため喜んで身銭を切っている。
井端監督から今大会の絶対守護神に指名されているOA枠左腕は、早くも欠かせない戦力となっている。













