ソフトバンクの小久保裕紀監督が10日、野手組がキャンプを行っている宮崎に再合流。この日は米・ドライブラインが全身計測した数値に基づいた6選手の「スイングデザイン」が行われ、通算413本塁打を誇る指揮官も「あれを知っておけば、500(本塁打)くらい行ってたかもしれない」と笑みを浮かべた。
前クールで測った各個人のデータをもとにフィードバック。モニターを前にした1時間の座学と1時間の実技で、理想のスイングを導き出した。小久保監督は「数値に沿ってシルエットができる。スイングを見てないのに、この数値だとこうなっているというのが分かる。修正するドリルがあって、ドリルをやったら吉康(笹川)は明らかに変わりました」と続けた。
もちろん、今回の「スイングデザイン」は〝きっかけ〟にすぎない。「僕らは芸術品ではないので。打たなければいけない。タイミングが入ってくる。いくらキレイなスイングでも、バットに当たらなかったら意味がない。プロが投げてきたボールを打つのが最終目的なので」との真理がある。
それでも「理にかなってないスイングだったら伸び率は低い」ことは間違いなく、加えて〝波及効果〟として若い選手にとっては「最適解」のスイングが分かることが、モチベーションにつながる期待もあるという。実際に投手版の「ピッチデザイン」を終えた松本晴は手応えバッチリだったようで「早く打者に投げたい」と渇望していたとか。
「そのモチベーションだったら冬の過ごし方も変わってくる。そういう狙いもある。キャンプが終わった後の12月の自主トレだったり(春の)キャンプインまでにどういう時間を過ごせるかで、フロントも考えている。秋に猛練習をやっても『よし休みだ』ではゼロに戻ってしまう」と解説した。
現在の練習量自体は少ないが、提示された理想のスイングを表現するためには、各自が体の箇所ごとに筋力などの数値を上げなければならない。結局のところは懸命なトレーニングに励まなければ、課題はクリアできない。その上で打者の場合は、最終的にはタイミングなどアジャストさせていく作業となる。
自主トレ期間中も自らが高い意識を持って過ごし、成長した姿で来春を迎えることを指揮官は期待している。












