阪神は日本シリーズ第2戦(29日、京セラドーム)でオリックスに0―8で敗れ、1勝1敗となった。前日の第1戦とはちょうど真逆のスコアでリベンジされる形になったが、本紙評論家の伊勢孝夫氏は6回を4安打無失点に抑え込まれた相手先発・宮城大弥投手(22)が阪神にとって今後も「やっかい」な存在になると分析。その理由とは――。
【伊勢孝夫・新IDアナライザー】日本シリーズは1勝1敗で第3戦から甲子園へ。これは阪神・岡田監督にとって想定内の結果やと思う。ただ、第2戦、6回4安打無失点の好投で勝ち投手になったオリックス・宮城の存在は阪神にとってやっかいやと思うわ。
セ・リーグにも今永、東(いずれもDeNA)、床田(広島)ら左の好投手はいるが、プレートの一塁側を踏んであれだけ右打者のインサイドにボンボン投げてくるタイプはいない。左打者だけでなく、右打者にとっても打ちづらい投手だ。この日の宮城は右打者へのクロスファイヤーを球審にあまり取ってもらえなかったが、それでも見事な投球を見せた。走者を出しても左の宮城相手には機動力を使うのも難しいだけに、タイガースにとっては苦手なタイプだ。
阪神打線は近本、中野、佐藤輝、木浪と4人の左打者を抑えられると得点能力が落ちる。中野、佐藤輝は宮城から安打を放ったが、近本と木浪は苦労していた。シリーズが6、7戦目までもつれれば宮城はもう1回投げてくる。正直、山本由伸よりも宮城の方が、阪神にとってはやっかいな相手やと思う。この日の投球を含めてスコアラーは宮城を相当研究していると思うが、次の対戦までに攻略法を見つけるのは大変だろう。
宮城攻略のためには、やはり右打者、特に森下と大山が打たないと苦しいが、少し気がかりなのが森下の状態だ。もともと強く振るタイプの打者だが、調子の悪い時はスイングが大きくなる。2戦目では少しその兆候が出ていた。1日休んで甲子園で仕切り直しとなるが、森下がどう立て直してくるか注目したい。(本紙評論家)












