オリックスが阪神との日本シリーズ第2戦(29日、京セラドーム大阪)に8―0で快勝した。本紙専属評論家の伊原春樹氏は〝バッテリーの差〟が勝敗の分かれ目と指摘した。
【新鬼の手帳・伊原春樹】今日に関しては両軍バッテリーの「差」が大きく現れた格好だろう。オリックスの先発・宮城大弥は両コーナーの隅を突きながら変化球、直球ともに精度も素晴らしく、甘いボールがほとんどなかった。日本シリーズ2戦目で初めて先発マスクをかぶった森友哉も調子のいい宮城を巧みにリードし、高低を使い分けて阪神打線に的を絞らせなかった。これでは、さすがの阪神打線もお手上げだ。
4回二死から大山、佐藤輝の連打で一、二塁とピンチを広げたものの、続くノイジーに対してはストライクゾーンの9マスの中で上下左右に分散させつつストレート、スライダー、フォークを振り分けるように投じた。最後はフルカウントから6球目、134キロのフォークで空振り三振。宮城の素晴らしい投球術もさることながら、それを見事に引き出して有効活用した森の頭脳的なリードが光ったシーンだった。
一方、阪神先発・西勇輝とバッテリーを組んだ坂本誠志郎は攻めが単調だった。ミットを構える位置が、低め一辺倒。状況に応じて高低差を付けられれば、オリックス打線を幻惑させることができたかもしれない。西も決して調子が良かったわけではなく、3回、4回は甘く中に入ってきたボールを完全に狙い打たれた。
3年連続で日本シリーズ出場中の王者オリックスがこれで1勝1敗のタイ。冷静沈着な試合運びは「さすが」の一言だ。(本紙専属評論家)












