野球日本代表・侍ジャパンの井端弘和監督(48)が24日に「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(11月16~19日、東京ドーム)での出場26選手を発表した。2026年に予定される第6回WBCの試金石ともなる大会で、多くの若手有望選手が顔をそろえた。2018年を最後にNPB球団に在籍することはなかった井端監督ではあるが、その間も桁外れの研究熱心さで自宅のレコーダーを〝破壊〟してしまっていたという。
将来の侍ジャパンの中心に立つ精鋭たちが出そろった。野手ではルーキーの門脇誠内野手(22=巨人)をはじめ2年目の野口智哉内野手(24=オリックス)、投手でも高卒3年目の根本悠楓投手(20=日本ハム)や今季ブレークした大卒2年目・桐敷拓馬投手(24=阪神)、2年目の古賀悠斗捕手(24=西武)らフレッシュなメンバーがズラリ。井端監督は「若い選手を中心に将来、日本の野球界を背負ってほしいという気持ちで選んだ」と選出した意図を説明した。
もちろんチームの柱となる選手も必要だ。オーバーエージ枠には今井達也投手(25=西武)、田口麗斗投手(28=ヤクルト)と坂倉将吾捕手(25=広島)の3選手。また、今春のWBCで世界一奪回に貢献したメンバーからは牧秀悟内野手(25=DeNA)が唯一の選出となった。オーダーは流動的ながら指揮官は「決まっているのは4番の牧」とし「WBCに出た経験を若い選手に伝えてほしい」と〝特命〟も送った。
メンバーを編成する上で、土台となるのは井端監督が描くチーム構想。それをもとに適材適所でピースを当てはめていく。ただ、ペナントレースが終了したばかりで各球団の選手個々には故障や疲労の蓄積などさまざまな事情もある。そうした中で選手の特性を生かしながら、精鋭をそろえるのは簡単な作業ではない。井端監督が特定のNPB球団に所属したのは18年までの巨人が最後。それ以降、約5年間の〝ブランク〟があるものの、日ごろの評論活動で桁外れの知識と分析をインプットしていた。井端監督をよく知る球界関係者はこう明かす。
「テレビの解説や新聞社の評論をするためもあってセ、パを問わず、自宅ですべての試合を録画してチェックしていました。だからこそ誰がどこのポジションを守れて、どれだけの守備力を持っているか。各チームの主力選手以外でも打撃の状態やフォームの変化などを含め、どれだけ成長しているかもほぼすべて把握していました」
周知の通り、公式戦は球団ごとに143試合行われる。それを全試合チェックするとなれば両リーグを合わせて実に「858試合」にものぼる。さらに、NPBによると今季の1試合の平均時間は「3時間13分」。単純計算で試合時間の合計は「16万5594分」で、つまり「2759時間54分」となる。しかも、一般のオジサンがテレビの前でビールを片手にワーワーと騒ぎながら視聴するのとはワケが違う。独自の目線で分析を加えながら、脳内にストックされたデータを日々アップデートしてきたわけだ。
そんな生活を何年も続けていれば、いろいろなことも起きる。
「録画しまくった結果、レコーダーが何台か壊れてしまって買い替えていました」(同)
すさまじい量の試合を録りためたために、ついには〝パンク〟させてしまっていたという。それも複数台というから驚きだ。何はともあれユニホームを脱いだ後も人一倍、野球に情熱を注いできた井端監督。どんな初陣を果たすのか見ものだ。












