大荒れは必至だ。セ3位のDeNAは15日のCSファーストステージ第2戦(マツダ)で同2位の広島に2―4で黒星。2連敗を喫して敗退した。これに追い打ちをかけそうなのが、今オフに直面するエース・今永昇太投手(30)とトレバー・バウアー投手(32)の去就問題。今永はポスティングシステムでのMLB移籍が濃厚視され、バウアーも日本での〝再ブレーク〟で日米の他球団から熱い視線を送られている。2本柱のダブル流出となれば、チームは致命的なダメージを負うことになるが…。
CSファーストステージで2連敗を喫し、あっさりと終戦を迎えたDeNAが最大級の激震に見舞われそうだ。
かねてメジャー志向が強いとされるエース格の今永と、懸案だった性的暴行疑惑の〝潔白〟が証明されたサイ・ヤング賞右腕・バウアー。先発ローテーションの柱2人が今オフ、一挙にダブル流出する危機が刻一刻と迫りつつある。
渦中の今永は15日の第2戦に先発し、6回途中までソロ本塁打2本の4安打2失点に抑える力投。打線もエースの奮投に応え、7回に2―2の同点とした。しかし、その後、ベンチの三浦監督がつぎ込んだ上茶谷、石川が8回に2点を勝ち越されてジ・エンド。指揮官は「悔しい気持ちです。何とか食らいついていったんですけど、相手のほうが上でした。攻撃も守りも自分の責任。足りない部分があったからこその結果だと思う。このオフじっくり考えて、来年につなげていきたいです」と敗戦の弁を並べた。
加えて「今永はソロ2本打たれても、気持ちで投げてくれた」とエースの力投に感謝。第3戦で先発予定だったバウアーには「登板機会をつくれなくて申し訳なかった」と頭を下げたという。
その今永とバウアーの去就こそ今オフ、DeNAにとっては最大の懸案事項だ。この日もスタンドには、かねて今永を高く評価しているレッドソックスをはじめ、ヤンキースなど複数のMLB球団関係者が集結。試合後、今永は周囲の騒がしさに「報道がひとり歩きしている。(球団と)僕は話し合いも何もしていないので」。その後も「決まっていない未来について話せることはあまりない。今の気持ちではまだ何もわかりません」と話すにとどめた。
しかし、取材に応じた萩原チーム統括本部長は「今永選手については(メジャー移籍を)検討していると聞いている」とエースのメジャー志向を認めるコメント。「シーズンが終わってから考えたいということなので、それを待っているところです。今後も話し合いは続けていく」とし、流出に危機感をにじませた。
そして今季で前所属ドジャースとの3年契約が満了し、DeNAとの契約も切れるバウアーについても言及。「バウアー本人にはシーズンが終わってから考えたいという意向を聞いている。これから本格的に交渉する」と球団として慰留に全力を注ぐ姿勢を示した。
バウアーはMLBを追われる原因となった性加害スキャンダルが、被害女性と和解したことで一件落着。31歳とまだ全盛期にあり、メジャー復帰を視野に入れているのは当然の流れだろう。実際に「パドレスやレンジャーズなど複数のMLB球団が獲得調査を行っている」(メジャー関係者)との情報も飛び交い始めている。
またNPBの中にも契約条件の大幅アップを前提とし、バウアーの獲得に強い興味を持つ球団が複数あるともっぱらだ。今後はDeNAによる残留交渉も含め、日米で大争奪戦に発展することは必至の情勢。バウアーと今永は今オフのストーブ市場で最大の〝台風の目〟となるのは間違いない。












