CSファーストステージを2連勝で突破した広島・新井貴浩監督(46)が掲げる「全員野球」は筋金入りだ。王手をかけて臨んだ15日の第2戦(マツダ)では〝ミスター赤ヘル〟山本浩二氏(76)による始球式に、プライベートで観戦のため訪れていた現カブスの鈴木誠也外野手(29)を急きょブッキング。自らのジャージーと靴を履かせて打席に立たせ〝戦力〟にしてしまった。
新井監督によると、黒田博樹球団アドバイザー(48)も交えて試合前に3人で談笑していた最中に思いつき、鈴木に始球式へのサプライズ登場をオファー。さすがの鈴木も「(言われたのは)5分前です。おそろしいっす」と驚きを隠せなかったが、言われるがままに打席に立つと球場は大盛り上がり。背番号8のユニホームを着たレジェンドの一投にスイングし、「良かったっす。(緊張で)震えている」と興奮を隠しきれない様子だった。
「超満員だし、誠也が打席に立ったらお客さんは喜んでくれるはず」という新井監督の〝狙い〟は的中した。スタンドを真っ赤に染めたコイ党のボルテージは試合前から最高潮。いつにも増して大きな声援を受けて初回に西川が先制ソロを右翼席へ。6回には鈴木とオフに自主トレを行った末包が代打本塁打を放って追加点を挙げた。
ホームチームにとって、地元ファンの声援は大きな戦力。試合開始前から球場を〝勝てる雰囲気〟にしてチームを快勝に導いた指揮官は、18日から敵地甲子園球場で臨む阪神とのCSファイナルステージに向け「カープの全員野球で、高校球児のように戦ってきたい」と下克上を誓った。












