無期限の公式戦出場停止処分中の西武・山川穂高内野手(31)が5日、埼玉・所沢市内のベルーナドームで取材に応じた。

 自らが起こした不祥事後、初めて公の場で口を開いた山川は「このたびは私の私生活が原因でファンの皆さまや球団に多大なご迷惑をおかけしてしまった。本当に申し訳ありません」と深々と頭を下げて謝罪。この日は秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」(10月9~30日・宮崎県内)への参加が球団側から正式発表されたタイミングだったこともあり「自分の口からしっかり謝罪をしたいと思い、球団にお願いした」という。

「本当に私の私生活の至らなさ。これが全ての原因。ライオンズファン、多くのプロ野球ファンの方々を裏切ってしまい、悔やんでも悔やみきれない気持ち」と繰り返し、その後は「妻と娘にもたくさんの迷惑をかけて…本当に申し訳ないです」と続けた。

 山川は知人女性に対する強制性交の疑いがあるとして今年5月に書類送検。その後は嫌疑不十分で不起訴処分となったが、猛省を促す球団側から無期限の公式試合出場停止の処分を受けた。知人女性側との話し合いに関して状況を問われると「示談はしていない」と説明し、「詳細については相手の方もいるので、僕が個人的な感想や意見を話すことは差し控えさせていただきたいと思います」と述べるにとどめた。

 球団は出場停止処分の対象を一、二軍の公式戦としており、フェニックス・リーグは対象外との見解を示している。山川は「フェニックス・リーグは処分の対象に含まれていないので、自分が球団の方に試合に出たいと言わせていただいた」と明かし、同リーグで5か月ぶりの実戦復帰を果たすことについては「もう一度野球をやるチャンスを与えてくださって、皆さんに感謝しながら一つひとつ、一日一日、一球一球を大切に…。初心に帰るつもりでやっていきたい」と言葉を選びながら語った。

 一連の不祥事によって激しい非難を受け、ユニホームを脱ぐ気持ちが固まりかけたことも「正直ありました」という。そして「やっぱり…。僕には野球しかないと思っているので、活躍する場も野球しかない。いろいろな意見はあると思いますが、野球で取り返すしか方法がない。もう一度やらせてもらえるなら、一生懸命にやっていきたい」とも訴えた。

 特例により、取得見込みとなっている国内FA権については「もちろんしっかり考えていかなければいけないが」としながらも「今日初めてこうやって僕の口から謝罪していますし、何より松井監督とも会って話して直接謝罪できていない。すべてはそこからの意見も含めて考えていかなきゃいけない」とコメントした。

 ここまで出場停止中の約5か月間はファームで練習を継続する日々を過ごしきた。山川は「若い選手と毎日練習をしながらこんな僕にもバッティングのこととか、目を輝かせながらアドバイスを求めてきてくれた。僕もプロに入った時の気持ちを思い出し、やり直していかなきゃいけない」と自分に言い聞かせるように言い切った。

 再起への道は険しいが、とにかく今はただ初心に立ち返ってまい進していくしかない。