女子プロレス「スターダム」のワールド王座戦(9日、愛知・ドルフィンズアリーナ)で激突する王者・中野たむと刀羅ナツコが、早くも〝開戦〟だ。

 2人は3日に都内で行われた調印式に出席。当初は9月12日に行われる予定だったが、中野が欠席したため、その日は刀羅だけが出席する会見になったからだ。

 挑戦者から「これ、何で今日やってるんですか? もう調印してるはずなんですけど」と嫌みを言われた中野は、神妙に謝罪した上で「あんたに話したいこと、たくさんあった」と切り出した。

 スターダムに参戦し始めた2017年8月、刀羅との出場権をかけたシングルマッチを制し、同年の「5★STAR GP」初出場を勝ち取った。スターダムマットで初めて巻いたベルトだったアーティスト王座を18年9月に獲得したときも、対戦相手には刀羅がいた。「こんなにバチバチ殴り合える相手ができたと思った。全部初めての相手、ライバルだった」と振り返る。

 だが、次第に2人の関係は疎遠に。「ナツコは逃げたんだよ! たむからも、上に上り詰めること、ベルト取ること、プロレス全部をあきらめたんでしょ? 大江戸隊で凶器使って悪いことごっこして、自分はその役回りでいいんだって居場所つくった気になって、あきらめる理由にしたんでしょ? 私はそういう姿を見て失望した」と痛烈に批判した。

 その上で「もっと強くて欲があって、たむのたった一人のライバルだったじゃん。私はあんたとあのころみたいに1対1でやり合わないと意味がないと思ってる。やってくれるよね? ノーセコンドルール」と改めて両軍セコンドなしの特別ルール採用を提案した。

 王者の長い演説にイライラぎみの刀羅は「何でお前に条件を突きつけられなきゃいけないの? 何、ノーセコンドルールって。何だかんだいって大江戸隊怖いの?」と応戦。ここから2人は論戦を繰り広げたが、「はい論破!」とはならない。

 次第にヒートアップした刀羅が机をひっくり返すと、王者の頭部にエルボーを炸裂。中野もお返ししたが、直後に強烈なビンタを見舞われよろめいた。

「ノーセコンドルール? お前が当日確かめろや。お前にいろいろ指示されてやりたくねえんだ!」と言い放たれ、頭突きまでくらったワールド王者。静かに赤いベルトを床から拾い上げると、ほおを押さえながら壇上を後にした。