自慢のパワーで岡田虎をねじ伏せた。最下位・中日は27日の阪神戦(甲子園)に7―2と大勝し、借金を「26」まで減らした。優勝した阪神との今季最終戦を白星で飾り、甲子園では5勝5敗と〝無借金〟だった。

 ヒーローとなったのは今季3度目の1試合2本塁打を放ち、4打点をマークした細川成也外野手(25)だ。初回は一死一塁で相手先発の富田から左中間スタンドへ先制の23号2ランを突き刺した。

 3点リードの4回に大山に2ランを被弾して1点差に迫られたが、直後の5回にこの日、2発目となる24号2ランをバックスクリーン左へ運んだ。2本塁打の手応えについて「完璧? はい。しっかり捉えられている。自分の打撃ができたので良かった」と胸を張る。

 本塁打は13日のDeNA戦(横浜)以来、12試合ぶり。このところ湿っていたバットが火を噴き「手の使い方だったり、タイミングだったり、足を着くときに一緒に前に出されないとか、結構いろんなところを考えて見つめ直した」と苦悩を明かす。

 和田打撃コーチは「今シーズンの中で9月はどん底だった。そこからちょっとずつ上向きにはなってきている。結果はそこまで出ていないが、ここ4、5試合はいい形でできている。さらにワンランクレベルアップしてきている感じはある」と目を細めた。

 ただし、投手のクイックモーションなどの対応に和田コーチは「動きが大きいバッターなので、まだまだ課題はある。そこを何とか克服してやっていってもらいたい」と注文をつけることも忘れなかった。

 この日、0・5ゲーム差の5位・ヤクルトも勝利したため立浪竜は最下位脱出はならず。それでも完全復調した細川は「疲労もあると思うが、そこをうまく1年間通して調整していかないといけない」と気を引き締める。残り4試合でこのまま本塁打を量産し、チームを勝利に導くつもりだ。