現役ドラフトで大出世だ。中日・細川成也外野手(25)が、球団日本人13年ぶりとなる20号本塁打をマークした。

 2日の広島戦(マツダ)に「3番・右翼」で先発出場。3点を追う4回に先頭だった第2打席で相手先発・森下の145キロ直球を強振すると、高々と放物線を描いた打球は右翼スタンド中段へ突き刺さる特大のアーチとなった。

 今季初の2試合連続弾は20号ソロ。球団では2018年のビシエド以来、日本人選手に限れば10年の和田一浩現打撃コーチが37本塁打、森野将彦現打撃コーチが22本塁打を放って以来、13年ぶりの年間20アーチ到達となった。細川は「僕自身わかんなかった。そこに続けられたのは本当にうれしいことですし、今後も1本でも多く打っていけたらいいなと思う」と語った。

 しかし、チームは細川の一発による得点のみで1―3で敗れ、今季ビジターでのデーゲームでは0勝13敗1分けといまだに白星なし。3日の同戦では意地を見せたいところだ。

 細川は、昨年12月の現役ドラフトでDeNAから中日に移籍し、5月の月間打率が3割6分、5本塁打、17打点を記録するなど7年目にして初めて月間MVPを獲得。球宴にも選出されるなど新天地で才能を開花させた。