立浪竜が長いトンネルをようやく抜けた。中日は1日の広島戦(マツダ)に5―3で勝利し、ビジターでの連敗を14でストップさせた。
ヒーローはオルランド・カリステ内野手(31)だ。「2番・遊撃」で先発出場し、来日1号&勝ち越し2号アーチを含む3安打2打点と大爆発した。初回一死の第1打席で左前打を放って出塁。その後、石川昂の右翼への適時二塁打で生還し、先制点を奪った。
1点リードした3回一死の第2打席では左中間の上段へ突き刺す来日初アーチをお見舞い。続く細川が19号ソロを放ち、2者連続本塁打で3―0とリードを広げた。
先発・仲地は4回に小園に5号ソロを被弾。さらに6回に無死二、三塁のピンチを招いて降板すると、2番手・フェリスがデビッドソンに四球を与えて満塁とし、堂林の左前適時打、坂倉の遊ゴロの間に失点を喫し、同点に追いつかれた。
それでもカリステが奮起。8回一死でこの日、2本目となる値千金の2号ソロを放ち、勝ち越しに成功。さらに木下の中前適時打で5―3とし、ダメ押した。
カリステはヒーローインタビューで「日本でホームランが打ててうれしい。本当に素晴らしい特別な日だ」とニンマリ。その上で「最初はうまくいかなかった。レベルの高い日本の野球に慣れるのに時間がかかってしまった。投手がコースに投げ分けてくるコントロールが非常にいい。試合の流れが早いので、次々と切り替えていかないといけない」と明かした。来季の残留に向けて猛アピールを見せた格好だ。