復調へのキッカケとなるか。広島の秋山翔吾外野手(35)が16日の阪神戦(マツダ)に「1番・中堅」で3試合ぶりにスタメン出場し、5回の第3打席で8月8日のヤクルト戦(神宮)以来の安打となる左前打を放った。
実に33打席ぶりの快音だった。5回一死一塁の場面で、前回対戦まで15打数2安打と打ちあぐねていた大竹から右前へはじき返した。試合が3―9と完敗だったこともあり「1本だけですけどね。(チームが)勝っていればいいんですけど…」と歯切れは悪かったが、長いトンネルから抜け出した安堵感はあったことだろう。新井監督も「久しぶりだよね。本人もホッとしていると思うし、また明日以降の試合につなげてもらいたい」と語った。
秋山は右ふくらはぎ痛で8月12日に離脱。今月8日に戦列復帰したものの、13日のヤクルト戦(神宮)で死球を受けた影響から2試合連続でベンチスタートとなるなど苦しい日々が続いていた。
CSを見据えるうえでも1日も早く完全復調したいところ。秋山は「打っていかないと点も取れないし、まとめて打てる打席が増えればいい」と力を込めた。