ここまで今季全試合フルイニング出場を続けている阪神・中野拓夢内野手(27)に16日、ヒヤリとする場面があった。

 この日の広島戦(マツダ)8回一死での二塁守備で、打者・田村の強烈な正面の打球が捕球直前のバウンドでイレギュラー。中野のアゴに直撃(記録は二塁強襲安打)し、その場で倒れ込んだ。

 その後は一時ベンチへ。だが、治療を受けて再び登場すると、交代することなくフル出場で、勝利のハイタッチにも加わった。

〝最悪〟も考えられる場目だったが、試合後は気丈に「大丈夫です」と応対。直撃したアゴには赤みを帯びたキズが残り、痛々しい姿だった。不規則に跳ね返った打球については「それに関しては、自分でもどうすることもできないですし、デーゲームのグラウンドが乾いていた難しさもありますし…」と反応が極めて打球だったこと振り返った。

中野の右のアゴに痛々しい傷が…
中野の右のアゴに痛々しい傷が…

 岡田監督も試合後「こっからはケガしたらアカンで!」と不測の事態が生じないように、チームをあらためて引き締めた。

 不運なアクシデントにもめいることなく、この日の中野は2本の安打で、試合終了時点では152安打の最多安打のDeNA・牧に肩を並べた。Vイヤーで年間を通じてコンスタントな活躍を見せた証しとも言える打撃部門でのタイトル獲りへ、もちろん本人は意欲的だ。

「ここまで来たら狙って獲りたいというのもありますし、あまり相手を意識しすぎるのもよくない。自分はただヒットを打つことだけを考えて」としつつ、貪欲に狙えるものは狙っていくつもりだ。