阪神は16日の広島戦(マツダ)に9―3で圧勝。14日のリーグ優勝後、初白星を飾った。
先発・大竹耕太郎投手(28)が〝キラー〟ぶりを見せつけた。「状態としては良くなかったですし、だからダメというわけではなく、それを受け入れて(捕手・坂本)誠志郎さんと組み立ていこうという考えでした」と、相性のいい赤ヘル相手に尻上がりに調子を上げた。
味方打線から3点の援護をもらった立ち上がり、続く2回と得点圏に走者を背負ったが「終始良くなかったですけど、良くないけどゼロで抑えられたっていうのは(調子が)良いから抑えられたっていうことよりも自信になります」。5回3安打無失点で、キャリアハイを更新する11勝目を冷静に振り返った。
これで対広島戦は7戦6勝。岡田監督は「7試合投げて防御率0点台ってすごいよな。当然、当然、それはなぁ」とキッパリ。CSで対戦する可能性が高い相手に無類の強さを誇る左腕は、大いに心強い存在だ。
これで11勝2敗、勝率8割4分6厘で、同8割7分5厘のセ・トップのDeNA・東にも肉薄した。指揮官は「勝率もあるみたいやなぁ。13勝? あと2回投げられるからなぁ」とタイトル追加の可能性を見据え「相手次第やけどなぁ。次の登板というか、チャンスがあれば、投げさせたらエエと思う」。今後の登板は、投手のタイトル争いを念頭に起用していくことになりそうだ。