メキシコ議会で12日、UFO公聴会(未確認異常現象規制公聴会)が開催され、「宇宙人のミイラ」が披露され、世界中のUFOファンが大騒ぎしている。一方、内輪モメにもなっている。メキシコ紙「エル・ユニベルサル」が13日、報じた。

 同国のUFO研究家ハイメ・マウサン氏が宇宙人のミイラ2体を公聴会で公開し、「放射性炭素年代測定を行ったメキシコ国立自治大学によると、これらの存在は約1000年前のものです。つまり、これらは墜落した船から回収された生物ではなく、珪藻鉱山から掘り出された生物なのです」と述べ、「宇宙人の証拠」だとした。

 ミイラは2017年にペルーのクスコの鉱山から発掘されたもので、約1000年前のもの。メキシコ国立自治大学(UNAM)によって、年代特定された。また、メキシコ海軍の保健科学研究所所長ホセ・デ・ヘスス・ザルセ・ベニテス氏は補足して、厳正なX線検査とDNA分析が行われたとして、「これらの遺体は人間ではないと断言できます」と付け加えた。まるでUNAMが〝お墨付き〟を与えたかのようだ。

本当に宇宙人のミイラなのか(ユーチューブのマウサンチャンネルから)
本当に宇宙人のミイラなのか(ユーチューブのマウサンチャンネルから)

 しかし、UNAMの物理研究所は13日、「行った研究作業は遺体の年代を測定しただけである。いかなる場合においても、われわれは約0・5グラムの皮膚と脳組織のサンプルの起源について結論を下すことはない」と発表した。人間かどうかのDNA検査を行っておらず、年代測定だけしたと強調し、宇宙人のミイラ騒動から距離を置いた形だ。

 さらにUNAMは「調査や監視にもかかわらず、これまでに地球外生命体や異世界文明からの訪問の証拠を示す観察報告や実験報告は存在しない」とダメ押ししている。