米首都ワシントンDCのカトリック教会を統括するロバート・マクエルロイ枢機卿は、米国で最も著名なエクソシスト(悪魔祓い師)のスティーブン・ロセッティ神父を解任した。米メディア・ニュースネーションが4日、報じた。
ロセッティ氏は、司祭向けの霊的癒やしを提供することで知られるワシントン拠点の非営利団体「聖ミカエル霊的刷新センター」の代表も務めている。
ロセッティ氏は5月29日に同センターのユーチューブチャンネルに投稿した動画で、自身のエクソシストとしての経験を踏まえ、悪魔や霊的存在は時として異様な姿で現れると説明。「獣のような生き物」や謎の発光球体、いわゆる「シャドーマン(影の男)」として出現することもあると語った。
そして、ロセッティ氏は「これは教義ではなく、あくまで私個人の考えですが、多くの、あるいは大半のUFO目撃事例は実際には悪魔だと私は思っています。悪魔は人間にはできないことができます。例えば異常な速度で移動したり、私たちには不可能なさまざまな行動を取ることができます。悪魔は人の頭の中に入り込み、世界の出来事を操作して、人々を悪へと導くことができるのです」と主張した。
この主張に対し、マケルロイ枢機卿は「UFOと悪魔の存在を結び付けるロセッティ氏の発言や、同センターによる最近のSNS利用は、悪魔、悪霊、そして悪魔祓いに関する教会の極めて厳密な教えを著しく損なうものである」として、ロセッティ氏を大司教区のエクソシスト職から解任した。
解任を受け、ロセッティ氏は、聖ミカエル霊的刷新センターのウェブサイトに「『宇宙人と悪魔』に関する問題の動画を含め、私が教会の教導権(マギステリウム)の教えに忠実でなかった点について、赦しを請います。教会に従順であることは極めて重要だと信じています。今後も私自身の活動やセンターの活動すべてが教会への従順さに基づくものとなるよう努めていきます」と謝罪した。
ロセッティ氏は19年間にわたりワシントン大司教区のエクソシストを務めており、公的な布教活動を通じて大きな支持を集めてきた。インスタグラムのフォロワー数は14万8000人を超える。
心理学者でもあるロセッティ氏は、悪魔祓いや霊的戦いをテーマにした著書を複数執筆しており、米国を代表するカトリックのエクソシストの一人として広く知られている。












