日本では「ワシントンUFO乱舞事件」として知られる1952年の「ワシントン侵攻(インベージョン・オブ・ワシントン)」と呼ばれるUFO事件に関する極秘協議の録音テープが存在し、近く一般公開される可能性が浮上した。米メディア「ニュースネーション」が28日、報じた。

 エリック・バーリソン下院議員(共和党、ミズーリ州選出)は26日、UAP情報公開に関するフォーラムで、1952年に米空軍当局者と科学者らがUFOをめぐって極秘協議した際の録音テープが現存していると明らかにした。また、連邦政府の資金提供を受ける研究開発機関であるMITリンカーン研究所が、このテープを公開できるようにすることに同意したと説明した。

 ディスクロージャー財団の事務局長ジョーダン・フラワーズ氏はニュースネーションに対し、このテープはワシントンDCで発生したUFO事件について記録したオープンリール式の音声テープだとみられていると語った。

 フラワーズ氏は「バーリソン議員はもう丁寧にお願いするのをやめました。特定の資料がどこにあるのか把握しており、政府に説明を要求しているのです。MITリンカーン研究所でこうした資料が見つかりました。同研究所の弁護士も、その存在を確認しています」と述べた。

 ワシントン侵攻とは、1952年7月の数日間にわたり、米首都ワシントン上空に相次いでUFOが出現した事件のこと。レーダーだけでなく、航空会社のパイロットを含む多数の目撃者が空に奇妙な光を確認した。

 軍は迎撃のため戦闘機を緊急発進させたものの、正体を突き止めることはできなかった。

 当時の報道は、目撃された物体を「空飛ぶ円盤」として大々的に取り上げ、事件はセンセーショナルに報じられた。また、冷戦下という時代背景もあり、「ソ連が米国領空へ侵入するための最新技術ではないか」との臆測も広がった。

 フラワーズ氏は、この録音テープの存在が明らかになったことについて、「政府が少なくとも70年、あるいは80年近くにわたり、この問題を真剣に扱ってきたにもかかわらず、一般には公開されていない重要な資料が存在することを証明している」と指摘した。

 フラワーズ氏が率いる「ディスクロージャー財団」は、25日に開催された「ディスクロージャー・フォーラム 2026」のスポンサーを務めた。このフォーラムは、議員、UAP研究者、内部告発者らが一堂に会し、政府の情報公開拡大を訴えるため初開催された。

 74年間封印されてきた録音テープが実際に公開されれば、ワシントン侵攻の真相解明につながる重要資料となる可能性がある。