モンゴリアンデスワームとは、まるでプロレスラーのような名前だが、ゴビ砂漠周辺に生息すると言われている巨大なミミズのような怪物である。主にゴビ砂漠に生息すると言われているが、インドからパキスタンに広がるタール砂漠と北アフリカの西端にも酷似した怪物が生息しているという情報がある。

 巨大なミミズのようなUMA(未確認動物)であるが、本当にミミズかどうか不明であり、体長は最大で3・5メートルにも上ると言われている。

 現地では牛の腸に形が似ていることから「オルゴイコルコイ(腸虫の意味)」という名称で呼ばれている。その形状から、SF小説「デューン砂の惑星」のサンドワームをほうふつするという意見も多い。

 このデスワームは凶暴であり、両端にスパイクのような突起を持っていることや、体には暗い斑点やしみがあることなども、目撃者から報告されている。

 基本、砂の下で生きているのだが、地中を自由に移動し、人間や生物の先回りをすることも可能である。6月から7月にかけて特に凶悪化し、人間に攻撃してくる。その攻撃は残酷で、ヤツメウナギがその獲物を食べるように、食いつき獲物の体に穴を開け、内部からその肉を食べ尽くすというから気持ち悪い。

 モンゴル地方ではモンゴリアンデスワームが引き起こした被害は多数報告されており、犠牲者は累計で数千人にも、数万人にも及ぶとされており、死者も多数出ているようだ。その原因として、デスワームの身体のどの部分であれ、触れることで毒に侵され死亡してしまうことと、この怪物が地中から突如出現し人間の顔面に向かって毒を噴霧することが挙げられている。

 その毒の強度は、金属さえも溶かしてしまうと噂されている。なお、プラズマを発するという情報もあるのだが、筆者はプラズマ攻撃に関してはこの生物によるものではなく、ロシアによる極秘実験が誤解された結果ではないだろうかと思っている。

 生物が毒を噴霧するというと、にわかに信じがたいのだが、コブラの中には神経毒を6フィート(1・8メートル)以上も噴霧することができる種類も存在する。このことからデスワームが毒を噴霧したとしても不思議ではない。

 現行では、このデスワームを捕獲・調査するためには、NBC防護服(対放射線・対化学兵器・対生物兵器防護服)を装備しなければならないと言われている。だが、異説ではこの防護服の兵士も死亡させられたとも言われている。

 その威力を現す事件が、1960年代に起こっている。レンジャーがたった1匹のモンゴリアンデスワームがラクダの群れを皆殺しにするシーンを目撃しているのだ。

 この怪物の正体だが、ゴビ砂漠そのものが環形動物が生き残るにはあまりに暑すぎることからヘビではないかという説が有力だが、筆者はミミズトカゲ説をとっている。

 特に、シロハラミミズトカゲがデスワームの正体ではないだろうか。この生物はミミズトカゲの仲間でも最大サイズを誇る種である。ネーミングから判断すると、白いミミズのような不気味な生物かと思いがちだが、全身が黄色がかった白色である。繁殖生態は卵生であり、一回の産卵で8〜16個の卵を産む。なお、口には立派な歯がはえており、トカゲの一種らしい。このシロハラミミズトカゲの仲間がゴビ砂漠に生息しており、その生物こそがUMA、モンゴリアンデスワームの正体ではないだろうか。