この連載では、これまでにも実在の可能性が高いUMAを紹介してきたが、今回は現在までも目撃例が150を超す、実在の可能性が非常に高いと言われているUMAだ。その名も「キャドボロサウルス」、別名「キャディ」だ。

 キャディはカナダのバンクーバー島沖に生息していると見られ、全長5メートルから20メートルのヘビに似た体をしていると言われている。いわゆる「シーサーペント」に近いが、馬に似た頭部、細長い胴体、背中にはヒレないしはコブのようなコイル状の突起があるとされている。

 特筆すべきは目撃証言の多さで、しかも物証まで報告されている点だろう。1968年には、なんと地元の漁師がキャディの幼生らしき生物の捕獲に成功したという報告がなされている。漁師たちは生物のスケッチを残した。捕獲したものの、かわいそうになって後に海に帰してやったそうだ。

撮影されたキャディ
撮影されたキャディ

 1947年には、キャディらしき怪生物の死骸が発見され、話題になった。一つは顔のアップ、もう一つ長い全身を横から撮影した写真が現在も残されている。顔のアップの写真を見ると、すでに腐敗がかなり進行しており、骨が露出している部分が多数あることが分かる。しかし、確かにその生物の顔は目撃証言にある通り、長めの馬面である。横からとらえた写真では、よりキャディの馬に似た顔と長い体が分かる。残念ながら、このキャディの死体は研究のためシカゴの博物館へ空輸される途中で行方不明となってしまっており、正体が何だったのかは不明のままとなっている。

 なお、キャディの目撃証言は現在でも報告されている。1984年に目撃されたキャディは目撃者のスケッチによればシカに似た頭部をしていた。

 また、2009年にはキャディのものではないかとされる生物の姿が動画で撮影されている。

 100年以上もの長きにわたって目撃され続けているキャディは、体を上下にくねらせて泳ぐという海生哺乳類の特徴を持っていることから、古代の海生哺乳類の生き残りか、新種ではないかとする研究者もいる。

 キャディがその姿を我々の前に見せてくれる日も、そう遠くないのかもしれない。