【山口敏太郎オカルト評論家のUMA図鑑#671】福島県の猪苗代湖は、日本で4番目に広い湖で、平均水深51・5メートル、最深部では94メートルもあり、巨大な生物が生息するのに適している。
その猪苗代湖に生息しているとされるUMAが「イナッシー」である。だが情報が少なすぎて、存在自体あまり知られていない。
筆者の後輩であるUMA研究家の中沢健氏が、少年時代に猪苗代湖を訪れて、「ようこそイナッシーの里へ」という観光看板を前に記念撮影している。
それなのに日本のUMAを完全網羅した筆者の「本当にいる日本の『未知生物』案内」(笠倉書店)にも、掲載されていなかった。知名度がまったくない。それがイナッシーが日本一不幸なUMAといわれるゆえんだ。
おいおい、本当かと疑問なのだが、1990年代にちょっとしたブームとなったという。
目撃者によると、イナッシーの体長は12~13メートルほどであり、その姿はまるでプレシオサウルスのようだったそうだ。まるでネス湖のネッシーや池田湖のイッシー、屈斜路湖のクッシーを想起させる。
しかも、地域活性化に貢献して、キーホルダーやまんじゅうなどが巨大な看板と一緒に観光に利用されたほどだという。それが2000年代に入るとパタッと騒がれなくなった。
なお、イナッシーの正体だが、有力な仮説は、オオナマズ、アオウオ、放流されたチョウザメなどが推測されている。
ちなみに、猪苗代湖の怪異と言えば、妖怪伝説で有名である。かつて、猪苗代城に「亀姫」という妖怪が住みついていたといわれている。












