亡き燃える闘魂への思いとは――。昨年10月1日に死去したプロレス界のスーパースター、アントニオ猪木さん(享年79)の一周忌法要と、「燃える闘魂 アントニオ猪木之像」の除幕式が12日、神奈川・横浜市鶴見区の総持寺で営まれた。
120人のレスラー、関係者らが出席。猪木さんが創設した新日本プロレスの相談役で、猪木さんの盟友だった坂口征二氏は「月日がたつのは早い1年だった。50年くらい一緒にいたけれど、新たに昔のことを思い出したよ」と言い、20年前に還暦のお祝いで猪木さんからプレゼントされた腕時計をして出席した。
「俺にできないことをやった人。多くの失敗もしたけど、多くの成功もした。50年、猪木さんと一緒にいて、ありがとうございましたという気持ち」としみじみ語った。その上で「猪木の前に猪木なく、猪木の後に猪木なし」と、不世出の柔道家・木村政彦をたたえた言葉を引用して、猪木さんの偉業を振り返った。
猪木さんの弟子で〝関節技の鬼〟こと藤原喜明は「すごく純粋で、ダマされやすく正直。少年がそのまま大きくなった人。何十億という借金をしてでもモハメド・アリと戦ったのは、すごいし無謀。そこは猪木さんの魅力だった」と言い、晩年のエピソードを披露した。
猪木さんから「六本木に1時間で来い」と呼び出された藤原組長は、慌てて着替えてタクシーで指定の時刻通りに駆け付けたが、猪木さんは「なんだよ。もっとゆっくりでいいのに。気を利かせろよ」と言って、ニヤリと笑ったという。「ちゃめっ気というかユーモアというか。最後にいい思い出をもらった。自分もすぐに行くんで待っててください。寂しいな…」と師匠への変わらぬ思いを打ち明けた。
また、新日本プロレスの棚橋弘至は「猪木さんの存在の大きさを感じるこの1年だった。僕が外した猪木さんのパネルも道場に戻る」。今夏前には、ドキュメンタリー映画「アントニオ猪木をさがして」の撮影もあって、新日道場の〝代名詞〟だった猪木さんのパネルが再掲示されという。
「猪木さんはプロレスをもっと広めたいという原動力があった。僕はそういった部分をやっていきたい。まあガンバレよ、知ったこっちゃないよ、といってるかも」と、あまのじゃくだった猪木さんを振り返っていた。













