頼もしい男が帰って来た。右ふくらはぎを痛めて離脱していた広島・秋山翔吾外野手(35)が8日に一軍出場選手登録され、この日の阪神戦(甲子園)に「1番・中堅」で先発出場した。

 しかし、4打数無安打に終わり、チームも1―4で敗戦。首位・阪神とのゲーム差は9まで広がった。秋山は「試合に出ることに関しては問題なかったが、勝敗があるものなので。そこに関してはもう少し何とかしたかった」と唇をかみ「やっぱり勝てなかったら悔しい」とこぼした。

阪神戦に出場した秋山
阪神戦に出場した秋山

 そんな秋山は想定よりも少し早い復帰だった。新井監督も「早く戻って来てくれたね。本人も早く戻れるように最善を尽くしてくれていたと思う。そういう選手なので」と認めるほどだが、決して無理をしたわけではない。

 三軍でリハビリ生活を送っていた際、秋山が何度も語っていたのは「中途半端に戻ることはしたくない」ということ。「(ケガが)再発したり、他の箇所に影響が出たら(自分の)『大丈夫』という言葉を誰も信用してくれなくなる」。さらに続けて「慎重にと言うと、何かのんびりしてそうな言葉に聞こえるかもしれないが(自分の)判断だけは鈍らないようにしたいなと。せいてる気持ちと、それをちゃんと判断しなきゃいけないという気持ちがある」と吐露した。

 阪神の優勝マジックは10まで減った。とはいえ、2位・広島もまだ諦めるわけにはいかない。指揮官は「今日は終わったので、明日の試合に備えていきたい」と語る。そして秋山も「やるしかない。前に進んでいくだけなので」とうつむかなかった。