西武・平良海馬投手(23)が8日の日本ハム戦(エスコン)に7回を3安打無失点、9奪三振の好投で6―0の勝利に貢献。先発転向1年目でチーム10勝一番乗りを果たした。

 本人が「初球からストライクを取ることができたら、もっと楽な投球ができたのかなと思う」というように、前半は深いカウントになる場面が多かった。それでもキーになった4回のピンチでは、野村を外角スライダーで見逃し、松本剛をインスラで空振り三振に仕留め、得点を許さなかった。

 これで無失点イニングを3試合22回に伸ばした平良は「(10勝は)うれしいですし、本当に運がいいと思う。本塁打を打てる打者がたくさんいるので丁寧に投げました。(4回は)危なかったですし、しのげて良かったです。まだシーズンは終わっていないのでしっかり次も抑えていきたい」と貪欲に次の勝利を見据えた。

 リリーフ時代の4年間で203試合に登板し、7勝31セーブ94ホールド、防御率1・66、230奪三振(194回2/3)だった最優秀中継ぎ投手は、志願転向した先発でもエリートクラスの数字を刻む。今季はここまで20試合に登板し、10勝6敗、防御率2・13、138奪三振(131回)とハイグレードな成績を残し、2年連続沢村賞右腕・山本由伸を追いかけている。

 チーム内では本来の先発1、2番手である高橋光、今井といった甲子園V腕コンビをごぼう抜きにする勢いだが、平良を追い掛けるメジャー関係者からは「リリーフ時代から考える力が群を抜いている。客観的なデータを活用して自分に必要なボールを取捨選択できる力。相手打者のスイング軌道と自分の投げるボールに効果的にギャップを作り出せる能力がある。上に行ける選手だけが持つIQの高さがある」とその〝脳力〟にもお墨付きが与えられている。

 メジャーから見ても平良のポテンシャルはダルビッシュ、大谷、千賀、山本由ら超一流投手たちが持つ共通項ということのようだ。