ネバーギブアップだ。逆転優勝を目指す広島は2日の中日戦(マツダ)に3―1と接戦を制し、連敗を2でストップさせた。投げては先発・森下暢仁投手(26)が7安打1失点の好投で今季8勝目をマークすれば、打線は苦手だった相手先発・高橋宏の攻略に成功。ヒーローとなった末包昇大外野手(27)が2回に先制適時打を放ち、これが決勝点となった。
新井貴浩監督(46)の執念のタクトが実を結んだ。打線は2回に末包の中前適時打で幸先よく先制した。しかし、試合前まで打率3割1分6厘とリーグトップだった4番・西川にアクシデントが発生。1点リードの3回一死二、三塁の好機で代打・松山を送られた。不測の事態とはいえ、代打の切り札を序盤に使うのは勇気のいる采配だ。そんな指揮官の期待に松山が応えた。キッチリと中犠飛を放ち、デビッドソンの左中間を破る適時二塁打でさらに2点を加え、天敵の高橋宏から序盤に3点をもぎ取った。
試合後、新井監督は西川の緊急交代について説明。7月に痛めた右脇腹に異変があり「本人から『嫌な感じがある』ということだったので、けがになる前にやめておきなさい、と。そんなにまずい状態ではない」と明かした。その上で「もう残り試合も少ないし、彼がいなくなったら困る。よく彼自身も言ってきてくれた」とし、抹消はせずに3日以降の出場は治療しながら様子を見て判断するという。
ここまで打線は高橋宏には今季2戦で13イニングを2失点(自責1)の防御率0・69と封じ込められてきたが、天敵攻略に成功。代わった松山が打点を挙げて指揮官は「松山さん、さすが頼りになりますね」と最敬礼すれば「マット(デビッドソン)は三塁でも一塁でも守備がすごくいい。末包も一生懸命やっている」と打線の奮起に目を細めた。
4番のアクシデントを乗り越え、つかんだ勝利の意義は大きい。逆転ミラクル優勝へ向け、指揮官は「私たちは一戦一戦、全員で頑張って勝つしかない。今日は素晴らしい日だったと思う。明日も素晴らしい日にしたい」と力を込めた。












