WWEの〝ザ・マン〟ベッキー・リンチが、24日に36歳の若さで急死した元WWE王者ブレイ・ワイアットさん(本名ウィンダム・ロタンダ)に〝テーブル葬〟をささげた。

 怪奇派レスラーとして人気を集めたワイアットさんは、仮眠中に心臓発作を起こし死去したと米メディアで報じられた。今週のロウ(テネシー州メンフィス)のメインで、ベッキーはゾーイ・スタークと反則OKのエニィウェアフォールマッチで激突。ワイアットさんとは親友だっただけに並々ならぬ決意で臨んだ。

 気合満点のベッキーは、右腕に黒地に白で「BRAY」と記されたアームバンドを装着。相手のゾーイは、PLE「ペイバック」(9月2日=日本時間3日、ペンシルベニア州ピッツバーグ)でベッキーと金網マッチで戦う〝美魔女〟トリッシュ・ストラタスをセコンドに就け、序盤から1対2のハンディ戦の様相だ。

 それでも、ベッキーは竹刀やイスでゾーイを殴りまくり、場外のゾーイとトリッシュにはこん身のボディーアタックで2人まとめてなぎ倒した。2人がかりの攻撃で何度もピンチになったが、場外でゾーイの誤爆を誘い、トリッシュをテーブル葬に処すと、最後はゾーイを必殺マンハンドルスラムでテーブルに叩きつけ、3カウントを奪った。

 激闘を制したベッキーは右腕に着けていた〝喪章〟を高々と天に掲げ、ワイアットさんに追悼の意を表した。そのまま座り込むと、泣き崩れた。中継終了後には場外バリケードに座ってマイクを握り、観客と接近する形でワイアットさんの人柄を示す思い出を披露した。

 ベッキーがスマックダウン女子王座を保持していたころ、初めてPPV大会でテーブルマッチ形式の防衛戦に臨んだが、「テーブルの使い方がさっぱりわからなかった」。すると、ワイアットさんが「テーブルの使い方わかってる?」と聞いてきた。WWEマットならではの会話だが、ベッキーが「わからない」と答えると、ワイアットさんは「一緒に来て」とリングに連れていき、テーブルの設置法やリング下からの引き出し方を教えてくれたという。

 ワイアットさんの助言に感謝するベッキーは、ゾーイとトリッシュをテーブル葬にしたのも「ウィンダムのため」。ワイアットさんの〝素顔〟を公開した動画は自身のSNSにも投稿し、元WWE王者で親友の人柄をしのんだ。