WWEの〝キング・オブ・ストロングスタイル〟中邑真輔(43)が、世界王座取りへまたまた卑劣な攻撃に出た。

 PLE「ペイバック」(9月2日=日本時間3日、ペンシルベニア州ピッツバーグ)では、世界ヘビー級王者セス・ロリンズ(37)に挑戦。悲願の世界王者へ、なりふり構わず背後からの襲撃を繰り返してきた。先週はロリンズの背中の故障を公表した上に、家族についてまで言及し、王者の怒りを買っていた。

 今週のロウ(テネシー州メンフィス)では、大歓声に迎えられたロリンズがリングに立ち、「望み通り王座に挑戦させてやる。だから今ここでリングに上がってこい」と中邑を呼び出した。だが中邑は姿を現さず。さらに世界王者は「観客はもうお前のテーマ曲は歌わない」と挑発したが、中邑が登場したのは大型ビジョンだった。映像では、中邑が道場でMMAや武術のトレーニングに励むシーンが流れた。中邑はビジョンから、日本語でこう語りかけた。

「チャンピオン、セス・ロリンズ。俺はあいつをただ単に倒したいわけじゃない。セス・ロリンズという人間を解体したい。あいつの妻には知っておいてほしい。あいつをベッドから起き上がらせることすら、あなたの助けが必要になるだろう。俺のせいで。娘の結婚式に一緒にバージンロードを歩けなくなる。俺のせいで。俺があいつをぶっ壊す。肉体はあいつを裏切った。あいつはそれを知り、それがあいつを苦しめる。だから、俺はあいつの背中を破壊し、惨めさから解放してやろう。もう名誉も、おきても、未来も…ない!」

 ご丁寧にも英語の字幕付きだったため、メンフィスの観衆からは一斉に大ブーイングが上がった。ロリンズは「東京ドームのヘッドライナーを務め、NXTでも世界を熱狂させた男に何があったんだ?」と新日本プロレス時代の活躍を持ち出した上で、背中の故障は不利にはならないと断言。「お前は俺から何も奪えないことを知るだろう。俺のタイトルも、未来も、家族も」と宣言した。

 その時だ。中邑が背後から襲いかかり、王者の〝弱点〟の背中にキンシャサをくらわせた。さらにロリンズの首を絞めながら、「背中には気をつけろと言っただろ」とささやいた。続けて首絞めを解くと、ロリンズに強烈な顔面蹴りだ。非道の一撃で世界王者をKOしてしまった。

 すさまじいブーイングの中、中邑は笑顔で両手を広げてポーズ。〝前哨戦〟では、心理戦を仕掛けた中邑の完勝に終わった格好だ。果たして世界王座の行方は…。