新日本プロレスのIWGP・US(UK)ヘビー級王者ウィル・オスプレイ(30)が、クリス・ジェリコ(52)とのドリームマッチを制した。

 米AEWの「ALL IN」が27日(日本時間28日)、英国・ロンドンの「サッカーの聖地」ウェンブリースタジアムで開催された。1985年7月に行われた伝説のチャリティーコンサート「ライブエイド」の会場としても知られる同スタジアムでのプロレス興行は、旧スタジアム時代の92年に行われたWWE「サマースラム」以来、実に31年ぶりとなる。

 8万人超の大観衆が集まったメガイベントに向けては、2週前の「AEW DYNAMITE」で、オスプレイがジェリコを襲撃し、遺恨が生まれていた。オスプレイの地元・英国で行われた注目の一戦では、ジェリコが自身のバント「Fozzy」を従え、「Judas」を披露しながらド派手に入場。オスプレイも地元の大声援を浴び、8万大観衆は異様な盛り上がりとなった。

クリス・ジェリコに勝利したウィル・オスプレイ(C)All Elite Wrestling
クリス・ジェリコに勝利したウィル・オスプレイ(C)All Elite Wrestling

 序盤からチョップを打ち合って意地の張り合い。大ベテランのジェリコはエプロンで危険な投げっ放しジャーマンを放って、ペースを握る。オスプレイは得意の空中殺法で反撃に出るが、ジェリコはオスカッターにカウンターのコードブレーカー。続けて2発目のコードブレーカーも発射。だが、さすがに3発目はかわされ、オスカッターを浴びた。

 オスプレイはトドメのストームブレイカーを狙うも、ジェリコはこれをフランケンシュタイナーで切り返して、ウォール・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)だ。WWEではザ・ロックやストーンコールド、トリプルHを苦しめた必殺技にオスプレイも苦もんした。

 だが勝手に「IWGP・UK王者」を名乗るだけに、地元では負けられない。何とか脱出すると、鮮やかなスパニッシュフライを決めてみせた。前評判に違わぬ激闘となり、ジェリコはレフェリーの死角を突いて急所蹴り。〝UK王者〟は大ベテランの老かいさに苦しんだが、最後はストームブレイカーから中指を立てたジェリコにヒドゥンブレードを叩き込み、2発目のストームブレイカーを決めて3カウントを奪った。

 大ベテランの猛攻をしのいで地元凱旋を飾ったオスプレイは安堵の表情。一方で現役王者相手に大健闘した52歳ジェリコも、世界のプロレスファンに健在ぶりをアピールした。