新日本プロレスを支配するグレート―O―カーンの独占インタビューにまたしても成功した。真夏の祭典「G1クライマックス」では下馬評通り…いやまさかの負け越しで決勝トーナメント進出を逃したが、偉大なる支配者は優勝以上の収穫があったと総括。9月24日神戸ワールド記念ホール大会で組まれた鷹木信悟とのシングルマッチから、空前絶後の大躍進間違いなしの余の言葉を聞くがいい――。
――G1お疲れさまでした
余 貴様が誤報を垂れ流し続けたG1も終わってから結構たった上に、余が王宮に不法侵入した不届き者を見事につかまえたというのに、話を聞きに来るのが遅いの、なぁぜなぁぜ? チキン冷めちゃった…。帝国書記官のおしごとをちゃんとせい!
――無礼をお許しください。何でも20日に自宅を不法侵入されたとか
余 うむ。余が側室とイチャイチャパラダイスしとったら、急に玄関から見知らぬ男が上がりこもうとしておったのじゃ。なかなか言うことが要領を得んから確保して通報した。警察を待ってる間に「喉が渇いた」と言うから、事情聴取が終わった後でペットボトルの水を恵んでやるとは余も慈悲深い男よ…またオレなにかやっちゃいました?
――相変わらず事件に巻き込まれがちだが、そろそろ3勝4敗で敗退したG1の振り返りを
余 ハァ…ハァ…敗北者? 取り消せよ…今の言葉!! と、言いたいが受け止めよう。結果は確かにダメだった。じゃが評価という面では大いにウケていたと思うよ。
――具体的には
余 やっぱり全試合面白かったじゃろ。
――それだと自己評価にすぎないが…
余 コメントを見とらんが、オカダ(カズチカ)とか(ウィル)オスプレイとか、やっぱりオーカーンが一番いいねみたいに言っとらんかったか?
――いえ、まったく
余 素人は黙っとれ。言葉にしないと伝わらんとか、新聞記者は本当に無粋じゃな。裸で殴り合った者同士、フィーリングで分かる部分があるのじゃ。Bブロックで一番強かったのは余だとみんな認めておる。
――無礼をお許しください。ブロックの1位通過はオカダだったが
余 しかし公式戦でそのオカダに勝ったのはオスプレイじゃろ? そのオスプレイに勝ったのはタイチじゃったな?
――ではそのタイチに勝ったオーカーンは…じ、事実上の1位?
余 それはそう。余が決勝に出ていれば、内藤哲也の優勝も変わっていたじゃろうな。しかし余は優勝よりも大きなものを得た。これまで自分のやりたいことと、求められているものとのギャップで迷走しておったが、このG1で吹っ切れたよ。負けを認められるようになった。だから今年のG1で喫した1敗だか1分けとかの数字を…。
――4敗ね。全然認められてないですよ!
余 そういうものを次のステップと考えて前を向けたのが一番よかったな。もう「冷遇されてる」だなんだと言うのはおしまいじゃ。この世の不利益はすべて当人の能力不足で説明がつく。これからはアニメ業界などにより広く伝わるように、一番強くて一番有名で一番盛り上げるレスラーに、俺はなる! そのための生贄(いけにえ)が鷹木信悟じゃ。
――神戸大会でシングル戦が
余 ぐっちゃぐっちゃにしてやる。その姿はまさに、ひき肉です! ヤツは元IWGP世界ヘビー級王者じゃからな。ヤツを処せば、もうG1優勝と遜色なかろう。
――鷹木もG1ではCブロックで敗退したが…
余 じゃあ何すか。シンゴ君は無駄死にだったって事すか? 貴様らが制定するプロレス大賞MVP受賞者じゃろ? 余に足りぬのは実績だけじゃ。実力、発信力、プロデュース能力はすでに十分に示した。これからは実績のあるヤツらを狩っていこうと思っておる。
――無礼をお許しください。ここからが帝国の逆襲であると
余 うむ。逆襲のラン。本当の敵は諦めじゃからな。IWGP世界ヘビー級王者のSANADAをはじめ、今の新日本は群雄割拠じゃが、この戦争を終わらせに来た。覚醒したこの令和のミスタープロレスが、新日本プロレスをよりよい未来にお連れします。その前に! ひれ伏せっ愚民ども!












