劇的ゴールで意地を見せた。明治安田生命J1リーグ第25節(26日、東京・国立競技場)で2位の神戸はアウェーでFC東京に2―2で引き分けた。 

 前半18分にミスから先制を許すと、神戸はFW武藤嘉紀のヘディング弾がバー直撃など好機を生かせず、0―1で迎えた後半アディショナルタイムの47分に得点ランキング首位のFW大迫勇也が今季19得点目となるPK弾で同点した。

 直後の50分に勝ち越しゴールを決められ、絶体絶命のピンチを迎えるが、59分に大迫の折り返しにゴール中央に走り込んだMF山口蛍が右足ボレー弾。土壇場の劇的な同点ゴールで勝ち点1をつかみ取った。

 殊勲のゴールを決めた山口は「流し込むだけだった」と振り返り「決定的なシーンを仕留めないと難しい試合になる」と好機を生かせなかったことを悔やんだ。その上で「(斉藤)未月が選手生命にかかわるケガをしたので、勝利を届けたいという気持ちで試合に入った」という。

 斉藤は19日の柏戦でタックルを受けて全治1年の重傷を負った。それでもファウルがなかったことなど大きな波紋が広がっている中、山口は「未月に報いるためにやっていきたい」と決意を新たにした。

 神戸は勝ち点1を積み上げて「49」とし、首位の横浜Mに勝ち点1差に迫った。神戸の吉田孝行監督は、土壇場のミラクル同点弾に「あきらめない姿勢が出たと思う」とし、勝ち点1についても「次につながる。みんな成長している」と語ったが、悲願のリーグ優勝に向けて価値あるドローだった。