第105回全国高校野球選手権大会の第8日第3試合(13日、甲子園)は注目スラッガー・佐々木麟太郎(3年)を擁する花巻東(岩手)がクラーク記念国際(北北海道)に2―1で競り勝った。
思わぬ降雨中断が明暗を分けた。1―1の同点で迎えた8回守備中に突如豪雨に見舞われ、試合が1時間34分の中断。ピンチを脱出し、再開後の8回裏、主将の千葉(3年)の左前適時打で勝ち越しに成功した。佐々木監督は「いい〝間〟だった。雨の中断が大きかった。捕手の小林や部長と話したり、スコアブックを見直したり、気持ちをリセットして有意義に過ごせた。間を制するものが勝つんだぞ、という話をした」。足をけいれんした小林も治療の時間に充てることができた。
佐々木麟は内角攻めに苦しんで4打数無安打、1三振と快音が聞かれなかった。コンディション万全でない中、この日はノーステップ打法を試し「ゴロが多かったけど、タイミングは取れていた。感覚的には悪くない。今のベストはこっちかな。今日まで悩んでいたけど、いいスイングを出せるのはどういうものなのか、と準備したつもり。結果は出なかったけどしっかりスイングできた」と振り返った。佐々木監督も「打ち方を変えてましたね。合ってるかどうか…。ノーステップの方が飛距離は出ていたけど、間を作る意味ではステップした方がタイミングを合わせやすいのかな、と。本人と話してみてですね」と引き続き模索を続ける。
初アーチは持ち越しになったが、接戦を制して3回戦進出。佐々木麟は「厳しい試合を落とさなかった。どっちに転がるか分からなかったけど、ホッとした。仲間が助けてくれる。勝つために命を懸け、岩手を背負って戦っているみんなに〝ありがとう〟を伝えたい」と仲間に感謝した。












