背番号8の新たな居場所とは――。巨人は4日の広島戦(マツダ)に3―4で逆転サヨナラ負けを喫し、3位浮上を逃した。首位・阪神と再び7ゲーム差とV奪回へ手痛い黒星となったが、本紙専属評論家の大下剛史氏は大一番に不在となった丸佳浩外野手(34)について言及。大きな「モデルチェンジ」の必要性を説いた。

 最後の最後につかまった。1点リードの9回、6番手で中川が登場。一死満塁から連続適時打で悪夢の幕切れとなった。

 これで今季マツダでは1勝6敗、広島とは5勝11敗。原監督はリリーフ陣について「よくつないで。うちの(勝ち)パターンの中でね、こういう結果になったということですね」と責めず。「やっぱりもうあと1点取っておけば、というところはある」と4回以降無得点だった打線を嘆いた。

 攻撃陣も中継ぎ陣も総動員で勝利を目指した一戦に主力である丸の姿はなかった。左ヒザの違和感で3日に登録抹消となるとこの日「左ヒザ蜂窩織炎(ほうかしきえん)」と診断された。傷口から細菌が体内に侵入することによって起きる激しい痛みを伴う症状。個人差はあるものの、完治まで一般的に5日~14日間程度とされる。

 巨人の悲劇的な敗戦を見届けた大下氏は「今回の丸の抹消は不運な部分もあるが、二軍での調整から先月28日に昇格したばかり。年齢的にも全試合に出場しながら、だんだんと打撃の調子を上げていく、というスタイルは変える時期なのかもしれない」と指摘した。

 どういうことなのか。2017、18年にセMVPを獲得した丸は巨人移籍後も19、20、22年に全試合出場を果たすなど「無事是名馬」を体現していた。その丸の負担を減らすため今季は右翼コンバートを行ったが、ここまで打率2割4分、11本塁打、29打点と満足のいく数字は残せていない。

 大下氏は「チームには秋広ら新しい戦力も出てきている。今後、スタメンの機会はどうしても少なくなる。代打の切り札でもいいし、右投手先発時のスタメンでもいいが、新たな居場所をつくる時期にきているのではないか。シーズン中にやり方を変えるのは難しいだろうから、オフにしっかりと時間をかけて新たな丸の姿を見せてほしい」と断言。広島若手時代から丸を知るだけに、切実に願った。

 丸自身もシーズン中に打撃フォームを改良するなど試行錯誤を続けてきた。果たして大下氏の言葉はリハビリに取り組む丸への一助となるか。