果たしてエンゼルス・大谷翔平投手(29)のチーム残留は正しい判断だったのか。そしてエンゼルスは悲願のポストシーズン進出を果たせるのか――。地元有力紙「ロサンゼルス・タイムズ」は3日(日本時間4日)、これらのテーマに明確な回答を示す特集記事を掲載した。

 記事ではエンゼルスとドジャースで取材活動を行っている4人の同紙記者が討論する形で両チームに対する意見を述べ合っている。

 その中でエンゼルスに関しては「オオタニを(今夏に)トレードしなかったことは正しい動きか」という質問が向けられ、これに4人全員が肯定的な見解を示した。ジャック・ハリス記者は「自分はエンゼルスが今シーズン本気で躍進することに大歓迎。彼らはそれが二刀流スターにもポジティブな印象を残すことを願うしかない」と述べ、ビル・シェイキン記者も「正しい選択。FAまで2か月しか残っておらず彼を獲得するチームは優勝候補であり、そのチームがメジャー級選手を放出することはない。率直に言ってエンゼルスは勝利を目指している。オッズを計算したり、プロスペクトの詰まったパッケージと引き換えに野球界最高の選手を手放さないエンゼルスを批判したりするよりも、もっと多くの人がこのことを応援すべきだ」とエンゼルスの下したジャッジを「英断」と受け止めて猛プッシュだ。

 気になるエンゼルスのポストシーズン進出の可能性についても「(負傷者リスト入りしている)トラウト、ドゥルーリーが戻ってきたら攻撃力は増し、オハピーが戻ってくればさらにチャンスが増える。ただ、もう長い連敗は許されない。自分たちで足を引っ張らない限りは、ワイルドカード(WC)チームとして進出できる」(サラ・バレンズエラ記者)と太鼓判が押された。

 そしてジョージ・カスティロ記者も「WCチームとしてなら可能性がある」とし、エンゼルスが最終的にWC争いで圏内の3位以内に滑り込むかもしれないと分析。その上で同記者は「(今季の)エンゼルスは2019年のナショナルズと22年のフィリーズを思い出す。エリートの才能が揃っているものの選手層が足りない中、ポストシーズンに忍び込んだのが当時の両チームだ。両チームともワールドシリーズ(WS)に進出。ナショナルズはWS優勝を決めた。エンゼルスがWSに行くかは分からないが、10月にプレーする戦力は十分ある。最近の歴史を見ると才能あるチームがスポットを獲得し、乗っているタイミングが合えば何だって起こる可能性があるのが分かる」と続けている。

 くしくもエンゼルスが世界一を成し遂げたのはWCからWS制覇を果たした02年のみ。21年ぶりの奇跡を引き起こせるかが注目される。