災い転じて福となるか。オリックスは2日の楽天戦(京セラドーム)に3―2でサヨナラ勝ちして4連勝。貯金20で2位ロッテとの差を5ゲームに広げ、独走態勢に入った。中嶋監督は「よくつないだ。しっかり振れていたのでよかった」と勝利を喜びつつ「貯金? 関係ない。1個ずつ…厳しい戦いになると思うが1つ勝ててよかった」と気を引き締めた。

 そんな中、この日は主砲の〝ラオウ〟こと杉本裕太郎外野手(32)が出場選手登録を抹消された。首脳陣は理由を明かさなかったが、チーム関係者によると「ずっと打点がなく、得点圏打率は2割を切っている。ヒットは出ていてもそういう役割ではない」と再調整のようだ。杉本は打率2割4分1厘、12本塁打、26打点。得点圏打率は1割8分5厘と勝負強さを発揮できていない。7月30日の日本ハム戦では気分を変えて1番に座り、初回先頭打者本塁打を放ったが、実に6月28日以来の打点だった。

 長距離砲の離脱はチームにとってショックだが、一方でこの日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で左大腿二頭筋損傷のケガから実戦復帰した森友哉捕手(27)が約7年ぶりに右翼守備についた。勝負強い森が近く一軍復帰し、杉本の抜けた右翼に入れば攻撃の幅が広がる。捕手は打撃好調の若月、DHは7月に絶好調だったセデーニョ、そこに右翼で森となれば杉本の抜けた穴が埋まり、打撃力を落とすことなく夏場を勝負できる。

 チーム関係者も「ここまで森は捕手とDHだったけど、オプションが増えれば3人とも使える。夏場は投手力が落ちるし、打撃でカバーしないといけない」と見ている。3連覇に向け、オリックスが〝裏技〟で夏場を乗り切る。