真夏の反転攻勢、カギは――。3位ソフトバンクは30日の2位ロッテ戦(ペイペイ)に6―5のサヨナラ勝ちを収め、連敗を止めた。終盤に3点差を追いつき迎えた延長11回、二死満塁から途中出場の周東佑京内野手(27)が左前へ劇打を放って熱戦に終止符を打った。
殊勲のヒーローは、今季8戦全敗だった球団恒例イベント「鷹の祭典」最終戦で待望の勝利をもたらしたことに「多くのファンに足を運んでもらって1勝もできないなんてあってはいけない」とナインの気持ちを代弁し、鷹党の拍手喝采を浴びた。
屈辱的な54年ぶりの12連敗を喫し、7勝15敗と大苦戦した7月の戦いが終わり、チームは気持ち新たに「反転攻勢の8月」を誓う。激勝締めで弾みをつけた…と言いたいところだが、大きな難題が待ち受けていそうだ。
この日の6回守備で近藤健介外野手(29)が右ヒザ付近を痛めて途中交代。大事には至らず次カード・西武戦の所沢遠征に帯同するが、万全ではないだけに起用制限がかかることは否めない。ただでさえ力が入るFA移籍1年目に加え、責任感も強いタイプ。多少の無理をしてでも戦場に向かう〝侍〟を自制できるかはポイントだ。
5週連続6連戦も始まり、26試合が組まれる8月。チーム内からは「DHの運用は極めて重要」との声が上がる。主砲・柳田や主力の中村晃らに守備負担を減らす〝半休枠〟を定期的に与え、好パフォーマンスを維持させるためだ。近藤に加え、左ヒザを痛めて登録を抹消された栗原が来月9日の楽天戦で最短復帰する見通し。万全ではない主力の状態を見極めてDH枠を使いこなすマネジメントは、過密日程で星を拾う上でカギを握る。
この日、守護神・オスナの志願を受け入れ、初めて回またぎ起用するなどムチが入った藤本ホークス。残り53試合、7ゲーム差ある首位オリックスとの距離を詰めつつ、末脚を残す用兵が求められる。












