阪神・青柳晃洋投手が29日の広島戦(甲子園)に先発登板し、7回4安打1失点。2―1と1点のリードを保ったまま降板したが、後続の救援陣が同点に追いつかれたこともあり、4勝目を手にすることはかなわなかった。

 ゲーム序盤は広島打線の足を絡めた攻撃などにも苦しみ、球数もかさんだ。だが、尻上がりに調子を上げ、終わってみれば7イニングを最少失点。打者25人に対し、て1四球と、課題の制球も安定していた。今季初めてバッテリーを組んだ女房役の「(坂本)誠志郎と協力しながら、持ち味のゴロを打たせる投球ができた」と降板後は手応えをにじませた。

 ゲームはそのまま延長12回までもつれこみ、2―2のドローで終了。首位攻防カード2連勝とはいかなかったが、勝負の季節を目前に、虎のエースが状態を上げてきたことは収穫だ。

 岡田監督は試合後「だいぶよく戻ってきたというかな。コントロールも良かったしスピードも出とった」と背番号17の力投を称えた。

「勝ち星をつけてあげたかったですね」と報道陣から水を向けられたが「いやいや、まだ先があるわ」と虎将はニヤリ。目先の1勝は逃した。だが、シーズン終盤で頼りになる〝切り札〟が手元に戻ったことの方が、価値があるのかもしれない。