西武が12日のソフトバンク戦(北九州)に4―2と逆転勝ちし、7月初の連勝。5カードぶりの勝ち越しにも成功し借金を16に減らした。

 反転攻勢の足がかりとしたい投打の噛み合った逆転劇だった。

 先発・今井が2回までに2点を失いながら、その後を粘り7回2失点投球。すると、4回までホークス先発・板東の前に無安打に抑えられていた打線が5回に奮起し、長谷川信哉外野手(21)の適時打などで2―2の同点。6回にマキノンの逆転打、そして7回には外崎の適時打で突き放した。

 4勝目を挙げた今井が「1、2回を最少失点で切り抜けられたので、絶対に逆転してくれると思っていた」という信頼に野手が応えた形だ。

 とりわけ、この日再昇格し5回の反撃適時打、7回守備での好守を見せた「7番・中堅」長谷川の気持ちの見えるプレーを今はチームの推進力としたいところ。5回の適時打は無死一、二塁から山野辺のバントミスを帳消しにする一打だった。

「無死一、二塁からチームとしてランナーを進めることができなかったので何とかそれをカバーしようという一心で打席に向かいました」という長谷川。2020年ドラフトの育成2位で入団した若獅子には内外野のすべてを守れるそのユーティリティー性から「第2の外崎」の期待がかけられ「キッカケさえあればすぐにブレークする」という高評価がされてきた。

 その身体能力の高さから秋山流出以降、固定できないセンターでの起用が続いている。

 常勝ライオンズのチーム作りの根幹には、常に攻守を兼ね備えた強固なセンターライン構築が優先されてきた。現在、リーグを代表する源田、外崎のゴールデン・グラブ二遊間とラインを組み、チームの〝背骨〟となる中堅手と捕手の固定が大きなテーマとなっている。その一角を21歳のガッツマンが埋めてくれれば、状況は一変するはずだ。