新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」(15日、札幌で開幕)に初出場するノアの清宮海斗(26)が、海野翔太(26)、成田蓮(25)、辻陽太(29)の「令和闘魂三銃士」〝救済〟に名乗り出た。同じAブロックに入った3人の新呼称は賛否両論の上に、肝心の当人たちも拒絶。この珍現象を他団体から冷静に分析する清宮は、当事者たちに「絶望」が必要だと力説する。

 新世代戦士が集結したAブロックにエントリーした清宮は、同世代には目もくれずIWGP世界ヘビー級王者SANADAを標的に設定。開幕戦で激突する辻が6月22日のノア後楽園大会に来場し挑発を受けたが、「いまさら来たところで、眼中にないのは変わらないですね」とそっけなく言い放った。

 そんな中で話題を集めているのが新日本が唐突に発表した海野、成田、辻の新呼称「令和闘魂三銃士」だ。時代錯誤なネーミングセンスには一部から批判的な声も上がっており、それぞれ主義主張が違う3選手もそろって否定的な見解を示している。辻に至っては命名初日に脱退意思を表明し、自身の枠をグレート―O―カーンに譲ると宣言する始末だ。

 対岸の火事ではあるものの、この一連の命名劇に関してだけは、清宮も3人に対する憐憫(れんびん)の情を禁じ得なかった。「話題にはなってるなって。でも過度な期待をされてて、何だかかわいそうだなって思います。しかも本人たちは嫌がってるわけですしね」と、団体との意思疎通ができていない状況にも同情する。

 その上で「気持ちは分かります。期待を背負わされてる部分では、大変だと思うので。あれだけ話題にもなってたら、本人たちもプレッシャーかもしれないですよね。でも、彼らがそれに押し潰されないように、G1が開幕したら僕が話題を全部もっていきますから。そのプレッシャーから解放してあげます」と〝火消し役〟を買って出た。

 清宮自身も若手時代から団体の期待を一身に背負ってきた。だからこそ、「令和闘魂三銃士」の命名がいささか空回り気味な新日本と3人に今必要なものは、挫折の経験だと訴える。

「新日本のフロントの人たちが期待しているのは分かるんですけど…。その人たちにもお客さんにも、もちろん言われてる本人たちにも、俺が絶望を味わわせてあげますよ。そういう経験も彼らには必要だと思うので」

 今年2月の武藤敬司引退興行(東京ドーム)で敗北を喫したオカダ・カズチカに戦前受けた「絶望を味わわせてやる」の挑発をあえて引用した清宮。ノアのエースが、絶対に負けられない戦いに打って出る。