岡田彰布監督(65)率いる阪神は、前週末の対巨人3連戦(東京ドーム)を1勝1敗1分けのタイでしのぎ、セ・首位の座をキープ。1―2、3―0、2―2と接戦ばかりが続いた3試合は、いずれも「伝統の一戦」の名に恥じぬ白熱した戦いとなった。
アマ時代からの好敵手でもある巨人・原監督と〝詰むや、詰まざるや〟の攻防を存分に味わった虎の指揮官は「疲れたわ。フフフ。もうちょい、はよ終わるつもりやったのにな」と充実の表情。延長12回を戦い抜いたカード第3戦後は「そらええ試合やろ。ほんとに。見応えのあるな」と自軍ナインたちを大いにねぎらった。
チーム状態が再び上向いていることもあり、岡田監督の口数も一時に比べれば随分と増えてきた。奥行き豊かな野球観をコテコテの関西弁で語り尽くす試合後の「岡田語録」は今や阪神の一大名物。虎党だけでなく、他球団の選手や関係者にも愛読者は多いという。
当然ながら虎ナインたちも岡田語録を熟読している。1日のカード第2戦で7回4安打無失点の好投を披露し3勝目を手にした伊藤将司投手(27)も「(岡田)語録、めっちゃ読んでますよ。勉強になりますよね」と語る。左腕は今季10試合に先発登板し、9つのクオリティースタートをマークする虎投屈指の優等生。「手のかからない子」であるがゆえに、指揮官と直接話をする機会が少ないことはちょっとだけ寂しいらしい。
だからこそ、試合後の監督談話は指揮官の思いを知る格好のテキストとなる。ゲーム終盤で自身に代打を送らず続投させてくれた意図や背景などを〝紙面越し〟に知ることで「自分を信頼してくれているのだな。それに応えなければならないなと思いました。励みになりますよ」と伊藤将は明かす。
1979年のドラフト会議でタテジマに袖を通すことになった岡田監督は人気老舗球団の特殊性を誰よりも知り尽くす。手練手管のメディア活用術で時にナインたちのモチベーションを上げ、時に尻を叩くことなど、そんなんオマエ、朝飯前や。ハッキリ言うてな。そらそうよ。












