チーム最年長が、まぎれもなく先発陣をけん引している。ソフトバンク・和田毅投手(42)が9日の巨人戦(ペイペイ)に先発して、6回途中4安打1失点の好投でチームトップタイの5勝目を挙げた。交流戦では通算27勝目で、勝利数でヤクルト・石川雅規と並んで最多となった。
前回2日の広島戦(マツダ)で2回に打球が利き手を直撃し、左手を打撲。アクシデント降板を余儀なくされたが、その影響をまったく感じさせない投球だった。失点は4回に岡本和に許したソロ本塁打のみ。6回二死一、二塁となったところで救援を仰いだが、貫禄たっぷりの86球だった。
チームは開幕投手を務めた大関が体調不良でローテーションを外れるなど、先発陣に決して余裕があるわけではない。和田は緊急降板した翌日にはキャッチボールを行い、周囲の不安を一掃。その気概を感じた斉藤和巳投手コーチが「本人が大丈夫と言えば大丈夫。それ以上は何もない。途中で痛いと言われても困るし、痛くても投げさせる。言葉の責任です」と鼓舞していた中で、生きざまを見せた形だ。
今季8度の登板で5勝を挙げ、黒星は1つと貯金4つを稼ぎ、防御率は2・48。左肩の故障を乗り越え復活した左腕は近年、登板間隔を空けながらパフォーマンスを維持してきた。斎藤学投手コーチは「もう一回頑張ってもらおうと思っている。若干まだ人数がそろっているわけではないので、お願いするしかない」と、戦略的な〝ゆとりローテ〟を封印し、次回もマウンドに上がる。
チームは近藤の2試合連続弾も飛び出すなど大事なカード初戦に5―1で快勝して、首位ロッテとゲーム差なしの2位に浮上。安定感抜群の和田が、ソフトバンクを上昇気流に乗せる。












