何が起きていたのか――。ソフトバンク・近藤健介外野手(29)が7日のDeNA戦(ペイペイ)で今季2度目の猛打賞となる3打数3安打1打点の活躍で、4―0の勝利に大きく貢献した。一時は2割3分2厘まで落ち込んだ打率は2割6分6厘まで持ち直し、4割に乗せた得点圏打率はリーグトップに浮上。「結果が出ているのはいいところ。一番は打ち損じが減ってきた。振ってファール、空振りじゃなくて、前に飛んでいるというのはヒット、凡打関係なく、そこが一番いいところ」。明確な言葉から強い手応えをつかんでいる様子だった。
交流戦に入って30打数13安打、打率4割3分3厘。この日は技ありの左前打2本に、左中間フェンス直撃の適時二塁打と逆方向へしっかりコンタクトした打球が印象的だった。
直近の結果、打撃内容から完全復調がうかがえる。思わぬ不振から復調までの変遷を明快に解説したのは、近藤が師と仰ぐ長谷川勇也打撃コーチ(38)だった。
「スイングに柔軟性が出てきた。点で打ってたところが、少し幅が出てきた。力強い打球を打ちたいと思って今シーズン入ってきた中で、インパクトを強く求めるあまり点になっていたところが少しずつほぐれてきた。長くインパクトできる形になって(新たな取り組みと並行して)去年までの形に戻ってきている」
長谷川コーチは現役時代「打撃職人」と称される選手だった。一流は一流を知る。
「前で泳げる打者が、それがなくなっていた。ずっと気持ち悪さがあったはず。どうしても打つところが点しかないから、前に出たらミスになる。余計にボールを見て、しっかり捉えようとすれば点になってしまう。前でちょっとズレてからの応用というところが持ち味なのに、ズレてもヒットっていうのがなかったから三振も多かった。そこが気持ち悪かったはずです」
抜群の選球眼に加え、確実性が売りの通算打率3割を超える巧打者が、ここまで45三振は過去にないペースだ。不振メカニズムを解いた上で、明確な復調理由を示した長谷川コーチ。「こっから先は大丈夫」。お墨付きは何よりも心強いはずだ。












