かつての〝弟分〟が復調のキーマンとなるか。来日2年目、広島のライアン・マクブルーム内野手(31)が今季は開幕から打撃不振に苦しんでいる。ここまで50試合で4番を託されながら打率2割2分2厘で5本塁打、27打点。2割7分7厘、17本塁打、74打点と及第点の活躍を見せた昨季から打撃成績は一転し、3割1分7厘だった得点打率も2割5分5厘と振るわない。

 7日の日本ハム戦(エスコン)では、今季初めて4番を外れ「6番・DH」での出場となった。新井監督は「きょうのピッチャー(先発加藤貴)は被打率的にも右打者のほうが分が悪い。流れを考えて、打線の組み方を変えた」としたが、本調子なら4番は〝不動〟が理想だろう。

 悩める助っ人の復調は上位進出に向けて不可欠だ。指揮官も気にかけて助言を送っているだけでなく、獲得に尽力したマクレーン駐米スカウトも米国から激励メッセージを送るなど現状打破へ、その態勢は文字通りチームぐるみだ。

 そんな中で、さらなる刺激になるのではと期待される人物がいる。この日で5月25日のNPBデビューから10試合連続安打をマークした話題の逆輸入ルーキー、加藤豪将内野手(28)だ。マクブルームとは2018~19年シーズンにヤンキースの3Aスクラントン時代の同僚で、米国時代はそろって食事に出掛けるほどの大の仲良し。〝2学年下〟の加藤豪はかわいい弟分というだけでなく、メジャー昇格を夢見てハングリーな日々を送った同志のような存在だ。

 加藤豪のメジャーデビューがブルージェイズ時代の昨年4月だったのに対し、マクブルームはロイヤルズ移籍直後の19年9月。日本でのキャリアも含め、常に先を走っていた自負もあるはず。チームが1―0で勝利したこの日は2打席連続の三ゴロの後に二塁打を放った。〝先輩〟としての威厳を取り戻すためにも、加藤豪の目の前で自慢の打棒を披露しておきたいところだ。