正捕手としての矜持を示した。広島は12日の巨人戦(東京ドーム)に延長10回、9―4で逆転勝ち。先発の大瀬良は左太ももを痛めた4月26日以来の復帰登板で7回2失点の好投を披露し、打線もそれに呼応するように粘りを見せた。

 この日のヒーローは坂倉将吾捕手(24)だ。3―3の延長10回一死一、三塁で巨人6番手・菊地の149キロ初球を右前へはじき返す勝ち越しの適時打。一塁上で手を叩いて喜んだ坂倉は「うれしかった」と笑顔を見せた。

 昨年は主に三塁手として全143試合に出場。今年は新井監督の意向と本人の希望もあり捕手に専念している。ここまで全32試合のうち26試合で先発マスクをかぶる。会沢が5試合、磯村が1試合と他の捕手を圧倒している。

「捕手としてここまで出ることはなかったので、体的に昨年、感じなかった疲れもある」と認める。ただ、同時に〝正捕手〟として自覚も背負う。「現状一番多く(試合に)出させてもらっている。自覚と責任を持って、しっかりまっとうしたいと思う」

 坂倉の活躍もあり、チームは広島サミットの影響による9日の中日戦からのビジター12連戦をここまで4連勝。新井監督は「最後まであきらめないというみんなの姿勢がね。投手も野手も頑張って戦う中で、みんな力をつけているなと思う」とたたえた。